最近、食後に眠くなることが多くて、血糖値が急上昇しているのかも…と気になっていました。
やせ型の人でも糖尿病になる、と知ってから糖尿病に関心があったので、ホリエモンの新書「糖尿病が怖いので、最新情報を取材してみた」を読みました。
今月に出版された本です。
どんな本?
堀江氏が発案した「糖尿病予防プロジェクト」の一環として生まれた本。
糖尿病を、最新知見とともにわかりやすく説明し、すぐできる予防法を紹介しています。
- まんが
- Q&Aでわかる、糖尿病の基礎知識
- 最新治療
- 予防法
の4構成になっていて、非常にわかりやすいです。
以下、印象に残った点をピックアップします。
日本人はインスリンの分泌能力が低い
欧米人は日本人の1.5~2倍の分泌能力があるため、過剰な食事を摂っても、余分な栄養が脂肪として蓄えられ、太っている人が多い。
一方、日本人を含むアジア人はインスリンの分泌能力が彼らに比べると低いため、太るよりも先に糖尿病になってしまうのだそうです。
つまり、小太りでも糖尿病を発症してしまいやすい。
現在、日本人の6人に1人は糖尿病、または糖尿病予備軍で、患者数はそれぞれ約1,000万人。
思った以上に患者数が多くて驚きました。
2014年に登場した「SGLT2阻害薬」
2014年から日本で使用されるようになった「SGLT2阻害薬」は、腎臓に作用して尿から糖の排出を促す、糖尿病の治療薬。
体重減少・血圧降下・脂質改善にも効果があり、腎臓病や心不全にも有効なのだとか。
ちなみに堀江氏は大好物のお寿司を食べに行く前など、体重の増加防止のためにこの薬を必ず飲んでいるそうです。(本人は糖尿病患者ではない)
そんな使い方をしてもいいのね?と正直思ったけれど、本に堂々と書いてあるからきっと良いのでしょう 笑。
すぐできる予防法
正しい「ベジファースト」とは
(血糖値の急激な上昇をおさえるために)野菜に加えて、魚・肉などタンパク質や脂質を含むおかずを食べ始めて5分以上経ってから、糖質のご飯を食べる
いわゆる「ベジファースト」は知ってはいたけれど、具体的に5分、というのは初めて知りました。
さらに具体的な食べ方として、
「よく『おかずを全部食べ切ったあとにご飯だけを食べるのか』と聞かれます。
そうではなく、最初の5分間に糖質を多く含むものを控えることが目的で、その後はまんべんなく食べていただいてかまいません。
糖質摂取までに必要な時間間隔も検討しており、おおむね5分間待てばよいこともわかっています」
これはずっと知りたかったことで、解決できてすっきりしました。
おかずを食べきって、最後に残ったご飯をお漬物だけで食べるのもなあ、と思っていたので。
週に30分の運動でも…
1週間「合計」で30分のウォーキングでも、予防効果はあるのだそうです。
忙しい人や面倒くさがり屋の人には助かる話です。
ただ、土日いずれかだけでも効果があるものの、少なくとも1日おきに行う方が望ましく、1日おき以上あけると、インスリン感受性の改善効果が薄れてしまうとのこと。
これらは一部の予防法で、これ以外にも睡眠などで気をつける点が書かれています。
おわりに
現在、血糖値が高い訳ではないですが、太っていなくても糖尿病になると知ってこの本を読みました。
やせ型の人については
やせているのに血糖値が高い人は…インスリン感受性が非常に低下しているか、体質的にインスリンの分泌力が原因です
とあって、具体的にどうしたらよいのかまでは踏み込まれていませんでした。
結局、正しい食べ方で栄養のある食事をし、運動によって筋肉をつけるということしかないのだと思います。
ただ、糖尿病について基礎知識もなかったので、とっかかりの1冊としてとても勉強になりました。
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