【読書感想】『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』

書評・ブックレビュー

ブログを読むのも、書くのも好きです。

もっと文章力を鍛えたい、ということで『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』を読みました。

今年の1月に出版された本です。

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どんな本?

 

著者は、キャリア数十年のプロの現役ライター2人。 

2人が文章術について書かれた名著100冊を読み込み、文章術の共通ノウハウをランキング形式でまとめたものです。

特にブロガーやライターでなくとも、仕事のメールなどでも活用しやすいノウハウが詰まっているので、どんな人にも役立つ内容になっているのがポイントです。

以下は、その中で特に印象に残った部分です。

1文の長さの目安は、60文字以内

1文の中にあれもこれも…と内容をつなげて長文になること、ついやってしまいがち。

60文字ってどれぐらい?ですが、本書から例文を抜粋するとこんな感じ。

猫は犬に比べて暑さに強い動物ですが、高温の部屋に閉じ込められたり、長時間水分が取れないでいると、熱中症にかかりやすくなります。(63文字)

80文字だと長すぎるそうです。

潔く文章を2~3文に分ける勇気が必要ですね。

「結論が先、説明があと」の逆三角形型が基本

新聞記事やビジネス文書、実用文向きとありましたが、これはブログでもできるだけ意識しています。

特に、実用的なタイトル、読む人はすぐに答えを知りたいかな?と思う場合などはそうしています。

さらに説得力を高めたいときは、「結論→理由→具体例→結論」のPREP法を。

結論を2度書くことで、逆三角形型よりも文章全体に説得力が生まれます。

ただ、こういう順番無視の、熱量の高いエモーショナルなブログも私は大好きです。
「自分はこう思う!」みたいな。

ブログ記事の場合、書くコンテンツにもよると思います。

時間を置いて読み返し、推敲する

その寝かせる目安は「理想は一週間、最低でもひと晩」。

私自身も、ブログ記事は書いてすぐ公開することは少なく、1~2日寝かせてから直前に見直して公開→後日、気になるところをリライトしています。

たった1週間前に書いた記事なのに、「なんでこんな書き方したんだろう?」と思うこともしばしば…。

ブログはYouTubeなどの動画と違い、公開後も修正しやすいのが良いところとはいえ、推敲って大事ですね。

寝かせる目安が分かったのはよかったです。

ビジネスシーンでは、形容詞や副詞はなるべく数字に置き換える

  • 例1) とても遅れている→2週間遅れている
  • 例2) できるだけ早く→8月2日までには

これもビジネスシーンに限らず、ブログでも使えると思いました。

「〇〇をしてみて分かったこと3つ」とか、「〇〇を2週間で××してみた」など、具体的な数字を入れることで分かりやすいタイトルにできます。

話の根拠としても、数字があると説得力が増します。

おわりに

プロライターとはいえ、100冊の本をまとめるというのは果てしない作業だったのでは?と思いました。

そのぶん、文章術のエッセンスがぎゅっと詰まっています。

文章術の本って本当にたくさんあるので、どれから読んでいいか分からない場合、まず手始めに読んでみるのにいいと思います。

 


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