不眠や冷えなどの更年期障害の症状が出始めたころ、あわせて発症したのが脂漏性皮膚炎です。
調べると、性別問わずどの世代でもかかる皮膚炎のようですが、更年期世代になって女性ホルモンバランスの乱れから発症する人もいるようです。
私もアラフォーになって初めて発症しました。
現在は完治とはいきませんが、一部分以外はかなり改善したのでその道のりを書きたいと思います。
見た目にかかわるため私もかなり苦しみましたが、何か参考になる部分があれば嬉しいです。
脂漏性皮膚炎の症状
私が経験した脂漏性皮膚炎の症状についてです。
人によって患部や症状が違うと思いますが、私の場合は顔。頭部には広がりませんでした。
症状はおもに4つ。
- かゆみ
- 皮むけ
- かさぶた
- ピーク時は異常な皮脂
かゆみは症状が一番ひどい時だけで、ピークを越すとそこまでかゆくはありませんでした。
かさぶたは、ピーク時は目とおでこ、顔の外側以外全部に広がって、人に会える状態ではなかったです。
この時が一番つらかった。幸い、当時は専業主婦をさせてもらえたので人に会わずにすみました。
そしてもともと乾燥肌だったのですが、一時期は自分でも驚くぐらいの皮脂が出ていました。
何というか、ホルモンバランスなど体の内側に明らかに原因があるような出方で、ちょっとした怖さを感じました。
試してみた治療とそれぞれの結果
効果がありそうなたくさんのものを試しました。
結論から言うと、生活習慣(食生活、睡眠)の改善と、ある程度の放置(超シンプルスキンケア)でかなり改善しました。
その他試したものについても、具体的に書いていきます。
皮膚科
地元の皮膚科でニゾラールという脂漏性皮膚炎に効果的という薬を処方されましたが、改善が見られなかったです。
症状が悪化してかさぶたが広がった頃、再度通院すると「ちょっと、そのかさぶた…取った方がいいんじゃない?」と笑われたのが悲しかったですね…。
その後、東京の有名な相澤皮膚科へ行ったときには「かさぶたは取れるまで触らないほうがよい」と冷静に言われたので、先生によってかなり意見が違うのだなあと思った出来事でもありました。
相澤先生は漢方薬など飲み薬で治すという方針だったので、しばらく処方薬を飲んでいましたが、効果を感じる前に胃腸の調子が悪かったのもあって最後まで飲めませんでした。
もしそこで飲みきって通院できていたら、また効果も違ったのかもしれません。
カタライザー
いろんな方のブログを読んで、福岡にあるくすりのファインさんという薬局で扱っている、カタライザーの塗布を試しました。(通販可)
カタライザーとは皮膚炎にも効くといわれる酵素飲料水で、肌への塗布だけでなく、飲用もしてみましたが特に改善がみられず。
ただ、効いたという人も多いようですし、電話で相談にものってもらえるのでその点はよかったです。
食事・睡眠
もともと自炊を心掛けてわりと健康的な食事をしていましたが、もう少しストイックにしました。
- お菓子を食べない
- お酒・コーヒーを飲まない
- 小麦粉・乳製品を控える
発症してから3か月目がピークだったのですが、3か月目をはさんで計3か月間ぐらいは厳しく制限。
ある程度改善がみられたら少しずつゆるめていきました。
糖質制限で脂漏性皮膚炎が改善したという例も見ましたが、痩せたくなかったのでこれまでと同じ量のお米は食べていました。
睡眠も更年期症状で不眠だったのですが、ホルモン補充療法(HRT)をすることで改善ししっかり寝られるようになったのもよかったと思います。
かさぶたの扱い
脂漏性皮膚炎の特徴のひとつであるかさぶたですが、放っておくと勝手にはがれてまたできるものと、何もしないとずっとはがれないままの状態のものがあります。
このはがれないものがやっかいなんですよね…
私は1週間に1度、優しく手でとっていました。
お風呂などでふやかした状態でとると、育ちかけのかさぶたをとってしまうので、乾いた状態でとる方が自分にはあっていました。
とるとまたかさぶたができる場所と、そうでない場所があり、少しづつそのスピードが遅くなっていきます。
かさぶたのピークを越してからは2か月ぐらいで人と会える状態ぐらいにはなりました。
でも肌バリアは弱弱しいままなので、しばらくはメイクもせずにひたすら皮膚の厚みを取り戻すことに専念。
洗顔・スキンケア
洗顔は最初の頃は毎日していたのですが、刺激になるかも?と思い途中からは2~3日に1度ぐらいに。ぬるま水洗顔か洗顔料を使った洗顔を様子を見ながらしていました。
でも基本はなるべく洗わない方向で、鼻周りやおでこなど皮脂が出やすい部分だけをさらっと。
朝はティッシュでTゾーンの皮脂が多い部分だけをそっと拭う日もありました。
スキンケアは本当に最低限、洗顔をしたときに1種類をやさしくつける程度にしました。
ただ、症状がでない目の周りだけはかかさずスキンケアをしました。
スピノワ化粧品
スキンケアは脂漏性皮膚炎にきくと言われているものを試しました。
いくつか試して使用感がよかったのはスピノワ化粧品のマニエールドゥN(日没後用ローション)です。
グリチルリチン酸ジカリウムという消炎成分が含まれています。
化粧水にしては少し高めですが、使用感がとてもよかったので2本ぐらい使いました。
日没前ローションの方がさらっとしていますが、日没後用はもう少ししっとりしています。
サンプルセットもあって少量から試せるので、最初はサンプルから使いました。
使用感など、詳しくはこちらに書いています。
親水クリーム
ある程度肌の状態がよくなってからは、相澤皮膚科でいただいた親水クリームを使っていました。
写真がないので説明が難しいのですが、軟膏の基剤となるクリームで、ふわっとしていてワセリンほどの油分はありません。とても使いやすいです。
病院でしか処方されないので、もし皮膚科にかかる機会があれば尋ねると処方してくれるのかもしれません。
ちなみに、「脂漏性皮膚炎のスキンケアには油分はダメなのではないか?」という疑問ですが相澤先生に尋ねたところ、問題ないとの回答でした。
それまで油分の入ったスキンケア商品は避けていたのですが、それからは普通に使ってみました。
私の場合は特にそれで炎症が広がった感じはしませんでした。
白色ワセリン(サンホワイトシルキー)
親水クリームが切れた後は、白色ワセリンの純度が高いサンホワイトシルキーを使用。
現在も使っていますが、まったく刺激がないので安心して使えます。
とてもなめらかで使いやすいです。
現在の状態
鼻周りと顎に少しかさぶたができて、治って…という状態が続いています。
人に会うことはできるので、ピークの時のようなストレスはあまり感じていません。
ストイックに食事制限をした頃に比べると、お菓子を食べたり、食生活が前とほぼ同じに戻っているのでそこを治さないとだめですね。
まとめ
脂漏性皮膚炎の改善には、ある程度時間がかかります。
原因は人それぞれだと思いますが、体の内側からくるものに大きく関係しているというのが私の実感です。
皮膚炎にきくという化粧品で悪化することはあっても、それで劇的に良くなることはないと感じました。
脂漏性皮膚炎は一度かかると、改善するまでが辛いですよね…。
どなたかのお役に立てたら嬉しいです。
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