数年前に大ベストセラーになった、アドラー心理学の本である「嫌われる勇気」。
ある意味過去のトラウマに悩まされていた人(私)にとっては劇薬みたいな本で、とても衝撃的な内容です。
とても興味深いのですが、この本では「すべての人間の悩みは人間関係である」とアドラーが言っています。
読んだ当時はもう少し若かったこともあって「本当にそうだよね」と思っていました。
でも歳を重ねてくると、同じくらい悩みが大きいのが健康問題だなと思うに至りました。
健康問題は歳を重ねると特に大きな問題になる
日常生活がままならない状態は絶望しやすい
私がそう思うようになったのが、早い年齢から更年期障害の症状が出始めてからです。
それまでも、卵巣のう腫や子宮筋腫で痛みなどの症状があり、手術を何度も受けたことがあります。
ただ症状があっても何とか仕事には行けていたし、手術をすれば一旦は元気になっていました。
でも更年期障害が出始めたとき、とにかく原因不明の不快症状のオンパレード。いわゆる不定愁訴というものです。
顔の肌がぴりぴり1日中痛いし、異常な寒気がおそってきて、1日1日を生ききるのがやっと。
日常生活もままならない状態にこれがいつまで続くんだろう…と絶望していました。
調べても何が悪いのかわからないし、症状にあわせた漢方薬を飲んでみてもきかない。いつになったらこの状態が治るのか、目の前が真っ暗でした。
このとき初めて、大病でもないのに身体の不調がこんなにも自分を苦しめることに気づきました。
健康問題は自殺の最も大きな理由
他国より自殺者数が多いと言われる日本ですが、その自殺理由はご存知でしょうか。
Wikiには厚生労働省による年齢層別のデータがまとめられています。
全年齢層の自殺の原因・動機のうち、割合の1位は健康(49.2%)、2位は経済・生活(16.2%)、3位は家族(14.9%)、4位は勤務(9.5%)、5位は男女(5.1%)である。
1位は健康問題で、これにはうつ病などの精神疾患も含みます。
年齢層が上がるほど、健康の割合は少しづつ増えます。
自殺に至るには複合的な要因があることが一般的なので、もちろん健康問題だけが一因ではないです。
人間関係から精神を病み、身体まで病んでしまう、というパターンも多いでしょう。
でもこれぐらい健康問題って大きいのですよね。
おわりに
若いときほど、健康だから人間関係の悩みに目が向きがちです。
でも気がついた時点から、身体作りをしたり食生活を見直したりすることで健康に気を配ることは大事だなと今になって感じます。
もちろん十分気をつけていても病気になることはあるけれど、何もやっていなかった後悔よりはましな気がする。
私自身は20代の頃にはお酒を馬鹿みたいにたくさん飲んだり、菓子パンをランチ代わりに食べたり…。
身体を冷やすような生活ばかりしていました。それが婦人科器官や妊娠にはよくないということも知らずに。
自戒を込めて、いま書いています。
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