更年期女性に多い「酒さ(しゅさ)」という皮膚炎。私の症状

健康

皮膚炎のひとつで、「酒さ(しゅさ)」という病気があります。

読み仮名がないと、何て読むの?となるような名前ですよね。

原因は不明だそうですが、かかる人の多くは女性で、更年期世代が多いとも言われています。

私は現在はそこまでひどくないですが、今でもこの病気の症状があります。なりはじめの頃は痛みがひどく、かなりつらい思いをしました…。

専門的なことは一部の皮膚科のサイトでも書かれていますが、まだまだ日本では認知度の低い病気です。

私の場合の症状の発覚から現在の様子までを、今日は書きたいと思います。

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一般的な酒さの症状

一般的な症状は、ざっくり言うと顔や首に赤みを繰り返したり、その症状が続くこと、またぶつぶつとしたニキビのようなものができることです。

副症状として、熱感やチクチクとした痛み、乾燥肌、ドライアイ、皮脂腺の過形成、腫大などがあるとされています。

“酒さ”と画像検索すると、たくさん画像がでてくるのでイメージしやすいです。

ニキビのような出来物は別の皮膚炎、脂漏性皮膚炎と似ているとも言われます。

私は併発して、そちらもほぼ落ちついているのですが、詳しくはこちらに書いています。

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酒さの症状、私の場合

私はニキビのようなものはできず、

  • 顔が急にほてって赤くなる(特に暖かい部屋へ急に行った場合)
  • 顔がピリピリして痛い
  • 肌が薄くなる

というのが主な症状でした。

ちょうど更年期障害の症状(寝汗など)が出始めたころとあわせてなりました。

顔がほてって赤くなる、熱くなる

もともと、私は子どものころから肌が白く、冬に急に暖かいところに行くと頬がりんごのように赤くなる体質。

赤ら顔になりやすい人、色が白い人は酒さになりやすいと言われているので、素地があったのでしょう。

気温差の激しいところへ行くと(寒い屋外から暖房のきいた部屋に行くと)、頭全体がやかんが沸騰したみたいに熱くなって、熱くてたまらない。

やかんという表現が大げさでなく、脳が煮えてるんじゃないかと思うくらい。

家にいれば暖房を入れずに、こたつや電気ひざかけなどで暖かくできるのですが、病院やお店に行くともうダメでしたね…

家でなったときは、保冷剤をタオルにくるんで、顔や頭を冷やしていました。

肌がピリピリする

そして、顔が熱くなると、肌の温度が上がるので肌が乾燥します。

よって肌がピリピリと痛くなります。

どんなに保湿していても痛くなるので、この症状が一番つらかったですね…。

アベンヌウォーターなどを吹きかけてみたりしましたが、気休めにしかなりませんでした。

不思議なのが、朝起きたときは白い→お昼を食べたぐらいから熱くなる、痛い→夕食後も痛い→夜寝る頃には少し和らぐ、というサイクルが多かったこと。

この痛みは発症してから5か月間、毎日続きました。

あまりに辛すぎて、大人げなく当時同居していた母に泣きついたこともありました。

肌が薄くなる

文字通り、症状が現れたころから、急に肌の一部が薄くなりました。

気がついたらうっすら毛細血管が見えています。

肌が薄いから、肌バリアも弱く、顔が熱くなったときに保湿してもその水分をとどめておけず、ピリピリと痛くなるのだと後になって分かりました。

これは今でも治っておらず、毛細血管が見えます。

どうやってよくなったか

結論から言うと、時間の経過とともに肌バリアが回復するのを待つことで少しづつよくなりました。

私の場合は5か月後ぐらいに、肌バリアがある程度戻ることで痛みがほぼなくなりました。

ただし、発症から約2年が経った今でも、顔が赤くなる、異常にほてるという症状はありますし、完治したわけではありません。

日常生活では大きな支障がないぐらいには暮らせる、というレベルです。

また同じ状態にならないために、日常生活はかなり気をつけています。

  • 日になるべく当たらない(日光は酒さを悪化させるため)
  • 顔を洗いすぎない
  • 顔をさわりすぎない、こすらない
  • スキンケアも刺激の少ないものだけを少量使う
  • 健康な食生活を心掛ける

スキンケアに関しては、年齢を考えればもっと成分がリッチなクリームを使った方がいいのだろうなあとは思いつつ、まだ完全に肌が健康になった実感がないので主に白色ワセリンを使用しています。

酒さと酒さ様皮膚炎

ちなみにステロイドの長期使用でかかる、酒さ様皮膚炎という似た疾患があります。

私はステロイドは使っておらず、赤くなるという症状が出たため、酒さだと考えられます。

さいごに

初め、急に肌がぴりぴりし始めた時、なぜこんな症状が出るのかさっぱりわかりませんでした。

当時は海外に住んでおり、とりあえず行ってみた皮膚科で「酒さの可能性がある」と先生に言われたのが酒さを知るきっかけです。

幸運だったのは、たまたま先生が白人で、酒さという病気にある程度理解があったこと。(酒さは白人に多いと言われている)

日本では酒さについて詳しい皮膚科はまだまだ少ないようです。

ステロイドを使っていないのに顔が赤くなる、ほてる、赤いニキビのようなものができるなどの症状があるなら、酒さについてまず調べてみるのがいいと思います。


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